化粧品産業技術展(CITE JAPAN)と抗加齢医学会総会が続いて、
たくさん勉強してきました。
化粧品産業技術展は、原料や技術の動向を得る貴重な機会。
2年に一度しか開かれません。
原料メーカー、製造メーカー、資材メーカー(容器や紙箱)
が一同に介するので、お取引先や知人との情報交換も。
予想していた通り、
オートファジー、皮膚常在菌、エピジェネティクス関連の他、
美白はメラニン分解がフィーチャーされていましたね。
皮膚常在菌の研究はまだまだ進行中な感があります。
あるメーカーが大きく謳う一方、
フランスのとあるメーカーはもう何十年も研究していて、
解明ができないので大きくは謳わない、とか、
いろいろな裏事情も知ることができたり。
大量の資料は出せないのですが、
↓こちらは各ブースでいただくお土産。
製造メーカーは試作品が多いですが
食品メーカーを持つ原料メーカーからはシリアルバー、
先進原料メーカーからはセルフィースティックとスマホリング、
スパチュラなど。嬉しいアイテムですよね。
アクアタイドのメーカー様からいただいたトートが可愛い♪
さて、続いて、
今年の抗加齢医学会総会は東京国際フォーラムにて。
大きな会場。空港の電光掲示板のような受付。
坪田先生が理事長を務める最後の年。さらに、
薬学研究の齋藤英胤先生が会長を務めていらっしゃるだけあり、
さすがに濃い内容で、難解な発表を魅力的なタイトルで包んでいたり、
「今年は楽しかったねー」という先生方のお声が多かったです。
各科目が集結する珍しい医学会ということで、
注目を集めるアンチエイジング医療。
特に感動したのが、今学会のために来日された、
ワシントン大学医学部の今井眞一郎先生の特別講演でした。
『老化、寿命の全身性統御システム「NADワールド」の新展開』
先日、ハーバードのデイビッド・シンクレア教授から、
「究極のアンチエイジング薬」としての実用性もあり得る、
という発表がニュースで流れたことでも話題の、
NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)。
今井先生は第一人者です。
長寿遺伝子サーチュイン(SIRT1)発現に必要な物質として
知られていますね。
メカニズムとなると、私の理解の及ばない内容ですし
今井先生のご発表なのでジャーナリスト以外が書くことでもない、
と思うので、割愛しますが、
他にも、腸内細菌叢、幹細胞のゲノムエイジング(エピゲノムの変化)などなど
スケールの大きい発表が多く、
将来、本当のアンチエイジング(健康で若々しくごきげんに生きる)
が叶う日が近いのではないか、と期待がふくらみました。
白髪・脱毛研究の第一人者、
東京医科歯科大学の西村栄美先生の講演も聞けて大変有意義でした。
足腰と脳みそを同時に使う、1年で一番体力勝負の日々で、
もうヘトヘトですが……
たくさんのことを吸収できて、大いに仕事の糧にできそうです(*^^*)