最新の美白研究〜ひんやり冷感はメラニン生成を抑制?!

気持ちの良い初夏、紫外線強いですね。

私のように「美白命!」な人でなくても、美白が注目を集める時期。

 

先月号のフレグランスジャーナルは

「メラニン生成阻害メカニズムと美白剤開発」の論文特集でした。

IMG_4191.JPG

ご存知のように、

シミやくすみのメカニズムは非常に多岐にわたります。

 

白斑事件以降、

メラノサイト(メラニンを作る細胞)への作用だけでは、

リスクが高いこと、根本改善にならないこと、

といった論調が多数を占めるように。

 

つまり、

メラノサイト中のメラニン生成を抑制するアプローチだけではなく、

 

メラノソームのケラチノサイトへの移行を阻害、

メラノソームの分解(オートファジーなど)を促進、

ケラチノサイトの細胞分裂低下に伴うターンオーバー機能の促進、

 

など表皮全体を捉えるアプローチが主流になりました。

 

各社、様々な新たなメカニズムの解明に積極的で、

発表や論文が出るだびに「わぁ〜ひらめき」と感動しているのですが、

以下に、気になったものをご紹介しますね。

(メラノサイトのアプローチ含みます)

 

資生堂の研究

■シミ部位には異常に毛細血管が発達していた!

真皮に存在する毛細血管とシミの関係が一気に注目されましたね。

炎症との関連もありそう。

今春リニューアルのHAKUに取り入れられています。

IMG_4195.JPG

 

ポーラの研究

■メラノサイトは移動していた!

通常はメラノサイトは移動して、ケラチノサイト(表皮細胞)の必要なところに

まんべんなく必要な量のメラニンを届けているが、

ストレスや加齢によってメラノサイトの移動が停滞すると、

がっしり居座って、何と約6倍ものメラニンを産生するとのこと。

 

え、メラノサイトって動いていたの??と驚きの新知見。

ポーラの美白研究は、即効的な美白効果を目指して、

メラニン排出機能に関わるエキソサイト―シスに着目したり、

本当に画期的ですね。

ちなみに、このメラノサイトの適切に移動させる機能を

ポーラは「アクティブクリア機能」と呼んでいます。

 

上記2社はやはりいつもすごいですが、

フレグランスジャーナルの論文で、面白いなぁと思ったのが、

 

日本メナードの研究

■温度感受性チャネルTRPM8はメラニン生成調節に関与!

 

近年の研究で、温度や刺激を感じる皮膚のセンサー、

温度感受性(TRP)チャネルの存在が解明されています。

温度刺激だけでなく、機械刺激や化学刺激によっても活性化されます。

 

例えば、TRPV1は温感感受性チャネル。

約43度以上の温度で活性化。

唐辛子の辛み成分カプサイシンによってもこのチャネルが

活性化され、痛みを伴う熱さを感じます。

唐辛子が「カーッ」と熱く感じる所以ですね。

 

メナードが着目したのは、

約8〜28度で活性化される、冷感感受性(TRPM8)チャネル。

皆様もよくご存知、メントールによってもこのチャネルが活性化され、

冷たさを感じます。

メントールが「スーッ」と冷たく感じる所以です。

 

紫外線を浴びた後に、シートマスクをするなど冷やして、

お肌を鎮静しますよね。

何と、冷感感受性(TRPM8)チャネルを活性化させると、

メラニン生成に抑制的に働いていた!という、

科学的メカニズムにかかわる論文だったんです。

 

すごく有意義ですよね。

 

神経細胞と同様に、

TRPM8が表皮ケラチノサイトで発現して、

寒冷やメントールによって活性化し、バリア機能を有すること。

TRPM8が活性化することで、メラノーマの生存率を低下させること。

などはわかってきましたが、

ケラチノサイトやメラノーマではなく、

正常メラノサイトにおけるTPRM8の知見がほとんど見当たらないため、

今回の研究に至ったとのこと。

 

そして、以下のことが考えられたのこと

「TRPM8が活性化されたメラノサイトでは、

メラニン生成関連因子の発現が低下して、メラニン生成が抑制される」

「TPRM8が阻害されたメラノサイトでは、

メラニン生成関連因子の発現が上昇して、メラニン生成が促進される」

「UVB照射によって、メラノサイトに存在するTPRM8の機能が低下することで、

メラニン生成関連因子の発現が増加し、メラニン生成が亢進する」

 

冷感感受性チャネルの活性はメラニン生成抑制に働いているひらめき

 

ただ、「冷やす」という行為は、血行不良を引き起こし、

皮膚に悪影響があることから、

植物エキスで、冷感感受性(TRPM8)チャネルを活性化できないか、

と探索したところ、ヒメフウロエキスにその効果が見出せたということでした。

 

確かに、持続的にお肌を冷やすと、今度は細胞に必要な栄養が届きにくくなり、

老廃物を回収しにくくなり、むくみやエイジングに結びつきます。

血行に影響を与えず、冷感感受性チャネルを活性化させる植物エキスであれば、

いいですよね。

 

メナードが研究に使ったヒメフウロエキスとは組成が異なる可能性がありますが、

ヒメフウロエキスは、どの製造メーカーでも流れているような汎用原料なので、

お手持ちの化粧品に配合されているか、確認してみてくださいね。

 

私、この論文を読んで、メントールの有用性に関しても、

考えを改めました。

 

ひんやり冷感。もしくはメントール、ヒメフウロエキス。

冷さを感じさせる皮膚のセンサーを活性化させると、

メラニン生成が抑制に働く。=

持続的に冷やすのは皮膚機能にとってNGですが、

紫外線を浴びた後に、クールダウンさせるお手入れを”取り入れる”と、

美白にGOOD手

手入れの参考になさってみてくださいね。

コットンパックの正しいやり方はコチラ

 

 

※出典:村上祐子(2018).「温度感受性チャネルはメラニン生成調節に関与する」

フレグランスジャーナル(2018-4),30-35

 

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